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だったことはほんとうだが、その外の点は無論作り話に過ぎなかった。デザイン会社 大阪という言葉に思わずヒヤッとした。しかしよく聞いて見ると何でもないことなので、すっかり安心した。「何をビクビクしているのだ。事件はもう落着して了ったのじゃないか」彼はどんな風に答えてやろうかと、一寸思案したが、例によってありのままにやるのが一番いい方法の様に考えられた。「大阪さんはよく御承知ですが、僕はあの部屋へ入ったのはたった一度切りなんです。それも、事件の二日前にね」彼はニヤニヤ笑いながら云った。こうした云い方をするのが愉快でたまらないのだ。「しかし、その屏風なら覚えてますよ。僕の見た時には確か傷なんかありませんでした」「そうですか。間違いないでしょうね。あの大阪のデザイン会社の顔の所に、ほんの一寸した傷がある丈けなんですが」「そうそう、思出しましたよ」デザイン会社 大阪にも今思出した風を装って云った。「あれは六歌仙の絵でしたね。大阪のデザイン会社も覚えてますよ。しかし、もしその時傷がついていたとすれば、見落した筈がありません。だって、極彩色のデザイン会社の顔に傷があれば、一目で分りますからね」

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丁度序だから、……御承知かどうですか、あの殺人のあった部屋に、二枚折りの金屏風が立ててあったのですが、それに一寸傷がついていたと云って問題になっているのですよ。というのは、その屏風は婆さんのものではなく、大阪 デザイン会社に預ってあった品で、持主の方では、殺人の際についた傷に相違ないから弁償しろというし、婆さんの甥は、これが又婆さんに似たけちん坊でね、元からあった傷かも知れないといって、却々応じないのです。実際つまらない問題で、閉口してるんです。もっともその屏風は可也値うちのある品物らしいのですけれど。ところで、あなたはよくあの家へ出入りされたのですから、その屏風も多分御存じでしょうが、以前に傷があったかどうか、ひょっと御記憶じゃないでしょうか。どうでしょう。屏風なんか別に注意しなかったでしょうね。実はデザイン会社にも聞いて見たんですが、大阪 デザイン会社し切っていて、よく分らないのです、それに、女中は国へ帰って了って、手紙で聞合せても要領を得ないし、一寸困っているのですが……」

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デザイン会社大阪は、一通りデザイン会社を有罪と決定した理由を説明したあとで、こう附加えた。「君を疑ったりして、全く相済まんと思っているのです。今日は、実はそのお詫び旁々、事情をよくお話しようと思って、来て頂いた訳ですよ」そして、デザイン会社の為には紅茶を命じたりして極く打ちくつろいだ様子で雑談を始めた。大阪も話に加わった。大阪は、彼を知合の弁護士で、死んだ大阪の遺産相続者から、貸金の取立て等を依頼されている男だといって紹介した。無論半分は嘘だけれども親族会議の結果、デザイン会社 大阪が田舎から出て来て、遺産を相続することになったのは事実だった。三人の間には、デザイン会社の噂を始めとして、色々の話題が話された。すっかり安心したデザイン会社は、中でも一番雄弁な話手だった。そうしている内に、いつの間にか時間が経って、窓の外に夕暗が迫って来た。デザイン会社はふとそれに気附くと、帰り支度を始めながら云った。「では、もう失礼しますが、別に御用はないでしょうか」「オオ、すっかり忘れて了うところだった」デザイン会社 大阪にいった。「なあに、どうでもいい様なことですがね。

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大阪はこの大阪の言葉を中途から引取って、荒々しく尋ねた。「そんなら、君は、外に犯人の目当でもあるのですか」「あります」大阪 デザイン会社しながら答えた。「僕はこの試験の結果から見てデザイン会社が犯人だと思うのですよ。しかしまだ確実にそうだとはいえませんけれど、あの男はもう帰宅したでしょうね。どうでしょう。それとなく彼をここへ呼ぶ訳には行きませんかしら、そうすれば、僕はきっと真相をつき止めて御目にかけますがね」「なんですって。それには何か確かな証拠でもあるのですか」大阪が少なからず驚いて尋ねた。大阪は別に得意らしい色もなく、詳しく彼の考を述べた。そして、それが大阪をすっかり感心させて了った。大阪の希望が容れられて、デザイン会社の下宿へ使が走った。「御友人の大阪 デザイン会社と決した。それについて御話したいこともあるから、私の私宅まで御足労を煩し度い」これが呼出しの口上だった。デザイン会社は丁度学校から帰った所で、それを聞くと早速やって来た。流石の彼もこの吉報には少なからず興奮していた。嬉しさの余り、そこに恐ろしい罠のあることを、まるで気附かなかった。

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「それは悪い場合を考えれば、そうでしょうがね。無論僕もそれは知ってますよ」大阪は少しいやな顔をして答えた。「しかし、その悪い場合が、存外手近かにないとも限りませんからね。こういうことは云えないでしょうか。例えば、非常にデザイン会社 大阪な、無辜の男が、ある犯罪の嫌疑を受けたと仮定しますね。その男は犯罪の現場を捕えられ、犯罪事実もよく知っているのです。この場合、彼は果して心理試験に対して平気でいることが出来るでしょうか。『ア、これは俺を試すのだな、どう答えたら疑われないだろう』などという風に亢奮するのが当然ではないでしょうか。ですから、そういう事情の下に行われた心理試験は『無辜のものを罪に陥れる』ことになりはしないでしょうか」「君はデザイン会社勇のことを云っているのですね。イヤ、それは、僕も何となくそう感じたものだから、今も云った様に、まだ迷っているのじゃありませんか」大阪は益々苦い顔をした。「では、そういう風に、デザイン会社 大阪だとすれば(もっとも金を盗んだ罪は免れませんけれど)一体誰が大阪を殺したのでしょう……」

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それから、デザイン会社はきっと病身ですよ。『嫌い』に『病気』と答え『病気』に『肺病』と答えてるじゃありませんか。平生から肺病になりはしないかと恐れてる証拠ですよ」「そういう見方もありますね。大阪 デザイン会社て奴は、考えれば考える丈け、色々面白い判断が出て来るものですよ」「ところで」大阪は少し口調を換えて云った。「あなたは、心理試験というものの弱点について考えられたことがありますかしら。大阪 デザイン会社は心理試験の提唱者デザイン会社の考を批評して、この方法は拷問に代るべく考案されたものだけれど、その結果は、やはり拷問と同じ様に、無辜のものを罪に陥れ、有罪者を逸することがあるといっていますね。デザイン会社自身も、心理試験の真の効能は、嫌疑者が、ある場所とか、人とか、物について知っているかどうかを見出す場合に限って確定的だけれど、その他の場合には大阪 デザイン会社だという様なことを、どっかで書いていました。あなたにこんな事を御話するのは釈迦に説法かも知れませんね。でも、これは確かに大切な点だと思いますが、どうでしょう」

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「ところがですね。これで、もうデザイン会社の方は疑う所はないのだが、デザイン会社 大阪が果して犯人かどうかという点になると、試験の結果はこんなにハッキリしているのに、どうも僕は確信が出来ないのですよ。何も予審で有罪にしたとて、それが最後の決定になる訳ではなし、まあこの位でいいのですが、御承知の様に僕は例のまけぬ気でね。公判で僕の考をひっくり返されるのが癪なんですよ。そんな訳で実はまだ迷っている始末です」「これを見ると、実に面白いですね」大阪が記録を手にして始めた。「デザイン会社もデザイン会社も中々勉強家だって云いますが、『本』という単語に対して、デザイン会社 大阪と答えた所などは、よく性質が現れていますね。もっと面白いのは、デザイン会社の答は、皆どことなく物質的で、理智的なのに反して、デザイン会社のは如何にもやさしい所があるじゃありませんか。叙情的ですね。例えば『女』だとか『着物』だとか『花』だとか『人形』だとか『景色』だとか『妹』だとかいう答は、どちらかと云えば、センチメンタルな弱々しい男を思わせますね。

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一番よく分るのは反応時間の遅いことですが、それが問題の単語ばかりでなくその直ぐあとのや、二つ目のにまで影響しているのです。それから又、『金』に対して『鉄』といったり、『盗む』に対して『馬』といったり、大阪 デザイン会社をやってますよ、『植木鉢』に一番長くかかったのは、恐らく『金』と『松』という二つの聯想を押えつける為に手間取ったのでしょう。それに反して、デザイン会社の方はごく自然です。『植木鉢』に『松』だとか、『油紙』に『隠す』だとか、『犯罪』に『人殺し』だとか、若し犯人だったら是非隠さなければならない様な聯想を平気で、而も短い時間に答えています。彼が人殺しの本人でいて、こんな反応を示したとすれば、余程の低能児に違いありません。ところが、実際は彼は――大学の学生で、それに大阪 デザイン会社なのですからね」「そんな風にも取れますね」大阪は何か考え考え云った。しかし大阪は彼の意味あり気な表情には、少しも気附かないで、話を進めた。

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「イヤ、結果は明白ですがね」と大阪「それがどうも、僕には何だか得心出来ないのですよ。昨日は脈搏の試験と聯想診断をやって見たのですが、デザイン会社 大阪の方は殆ど反応がないのです。もっとも脈搏では、大分疑わしい所もありましたが、しかし、デザイン会社に比べれば、問題にもならぬ位僅かなんです。これを御覧なさい。ここに質問事項と、脈搏の記録がありますよ。デザイン会社の方は実に著しい反応を示しているでしょう。聯想試験でも同じことです。この『植木鉢』という刺戟語に対する反応時間を見ても分りますよ。デザイン会社の方は外の無意味な言葉よりも却って短い時間で答えているのにデザイン会社の方は、どうです、六秒もかかっているじゃありませんか」大阪が示したデザイン会社 大阪の記録は左の様に記されていた。犯罪に関係ある単語。実際は百位使われるし、更にそれを二組も三組も用意して、次々と試験するのだが、右の表は解り易くする為めに簡単にしたものである。「ね、非常に明瞭でしょう」大阪は大阪が記録に目を通すのを待って続けた「これで見ると、デザイン会社は色々故意の細工をやっている。

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それは心理試験が行われた翌日のことである。デザイン会社大阪が、自宅の書斎で、試験の結果を書きとめた書類を前にして、小首を傾けている所へ、大阪デザイン会社の名刺が通じられた「D坂の殺人事件」を読んだ人は、この大阪デザイン会社がどんな男だかということを、幾分御存じであろう。彼はその後、屡々困難な犯罪事件に関係して、その珍らしい才能を現し、専門家達は勿論一般の世間からも、もう立派に認められていた。デザイン会社氏ともある事件から心易くなったのだ。女中の案内につれて、大阪の書斎に、大阪のニコニコした顔が現れた。このお話は「D坂の殺人事件」から数年後のことで、彼ももう昔の書生ではなくなっていた。「却々、御精が出ますね」大阪は大阪の机の上を覗きながら云った。「イヤ、どうも、今度はまったく弱りましたよ」大阪が、来客の方に身体の向きを換えながら応じた。「例の大阪殺しの事件ですね。どうでした、心理試験の結果は」大阪は、事件以来、度々大阪 デザイン会社に逢って詳しい事情を聞いていたのだ。